Varonis、SlashNext社を買収しAIネイティブのメールセキュリティを強化

今回の戦略的買収により、世界最高水準のフィッシングおよびソーシャルエンジニアリング検知機能が、業界をリードするData Security Platformに加わります。
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Last updated 2025/09/09
Varonis to Acquire SlashNext

本日、当社はSlashNext社を買収し、Data Security PlatformにAIネイティブのメールセキュリティ機能を追加します。この戦略的な決断により、お客様は最初の攻撃から最後までをカバーする、完全な脅威検知・対応ソリューションを利用できるようになります。

SlashNext社の最高水準のフィッシング検知をVaronis Data Security PlatformMDDRサービスに統合することで、メールやコラボレーションアプリを経由した攻撃がデータ侵害に発展する前に阻止できる能力がさらに強化されます。

SlashNext社の創業者であるAtif Mushtaq氏率いるチームは、他のどの市場ソリューションよりも正確に、熟練した攻撃者による脅威やAI生成の脅威を検知できる独自のAI技術を構築・改良してきました。

この買収により、Varonisは、最新AIを活用したデータセキュリティの限界をさらに押し広げています。

AI時代のメールセキュリティ

AIを駆使するハッカーは、WhatsApp、Slack、Teams、Zoomといったメールやコラボレーションツールを通じて、ソーシャルエンジニアリング攻撃を大量に仕掛けています。文体やブランド、声、さらには動画まで模倣し、人間も従来のメールセキュリティツールも検知できない自動化された攻撃キャンペーンを展開しています。

SlashNext社は、コンピュータービジョン、自然言語処理、仮想ブラウザーといった技術を活用する予測型AIモデルによって動作し、最も幅広い種類のソーシャルエンジニアリング攻撃からユーザーを保護します。

地球上で最高の検知エンジン

Tolly Groupが実施したクラウドメールセキュリティベンダーの独立テストにおいて、SlashNext社はAbnormal Security社やMimecast社といった大手プロバイダーを上回る結果を出しています。このテストでは、SlashNext社は総合検知精度99%という最高水準の結果を示し、BEC攻撃およびQRコード攻撃に対しては100%の検知率を達成しました。

SlashNext社は、Tolly Groupが実施した独立テストでは、主要なメールプロバイダーを上回る性能を示しました。

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SlashNext社は、Tolly Groupが実施した独立テストでは、主要なメールプロバイダーを上回る性能を示しました。

SlashNext社のマルチチャネル型フィッシング防御と、AIセキュリティやアイデンティティ保護を含むVaronisのエンドツーエンドのデータセキュリティアプローチを組み合わせることで、お客様は侵害の初期兆候を検知し、データに影響が及ぶはるか前に攻撃を阻止できるプラットフォームを手に入れることができます。

Connecting data and identity to email offers complete detection early in the attack chain.
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Connecting data and identity to email offers complete detection early in the attack chain.

先進的なメールセキュリティへのアプローチ

Atif Mushtaq氏は、FireEye社でシニアサイエンティストとして9年間勤務し、同社のマルウェア検知技術を支える主要な設計者の一人でした。その経験を活かし、メールフィッシングやソーシャルエンジニアリングの背後にある心理を解明しました。

SlashNext社では、彼とチームは攻撃者の意図や動機を示す文体や言葉遣いの特徴を見抜く技術を開発しました。一度脅威を特定すると、SlashNext社はその中核となる脅威と、自ら生成する数多くの変化パターンを学習します。その結果、熟練した攻撃者によるものやAI生成によるものを含むソーシャルエンジニアリング脅威を、市場のどの技術よりも高い精度で検知できる技術が実現しています。

脅威検知における継続的なイノベーション

Varonisは、データ中心の脅威検知におけるパイオニアです。2013年、Varonisはリアルタイムのデータ検知と対応(DDR)を世界に初めて導入し、2016年には、高度なユーザー・エンティティ行動分析(UEBA)を追加しました。また、2018年には、インシデントレスポンス(IR)組織とVaronis Threat Labsを設立しました。

その後2024年には、業界をリードするランサムウェア対応30分SLAを備え、専門家がお客様のデータを24時間365日監視する、初のマネージド型データ検知・対応(MDDR)サービスを提供開始しました。これらのイノベーションにより、当社は1万件以上のインシデントを調査し、お客様に対して1日平均5件のサイバー攻撃を未然に防いできました。

今回のSlashNext社の買収により、当社は市場最高水準のフィッシングおよびソーシャルエンジニアリング検知ソリューションを取り入れ、データ中心の脅威検知能力をさらに強化します。これにより、最も一般的な攻撃の一つを阻止できるようになり、データを保護するエンドツーエンドのアプローチをさらに拡張できます。

世界のデータを守るという当社の取り組みにご賛同いただいているすべての方々に、Varonis一同、心より感謝申し上げます。今後ご紹介する新たなイノベーションを、どうぞ楽しみにお待ちください。

次にするべきこと

以下は、貴社のデータリスクを軽減するための3つの方法です:
1
Varonisのデモをリクエストし、Varonisの実際の動作を目でお確かめください。貴社のデータセキュリティニーズに合わせて説明し、ご質問にもお答えします。
2
データリスクアセスメント(DRA) のサンプルを確認し、貴社環境内に潜んでいる可能性のあるリスクを把握してください。VaronisのDRAは、自動化された修正方法を無料で提供します。
3
VaronisのLinkedInYouTubeX(Twitter)をフォローすると、データセキュリティに関する簡単なインサイト(DSPM、脅威検出、AIセキュリティなど)を随時ご確認いただけます。

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